韓国ドラマ『トンイ』の魅力と感想 

韓国ドラマ
Traditional Korean style architecture at Bukchon Hanok Village in Seoul, South Korea.

2015年の韓国ドラマ『トンイ』
韓国時代劇ドラマとしては有名な名作です。
ただの時代劇ではなく、人の強さと優しさを描いたヒューマンドラマ。
まだ見ていない人には是非見て欲しい作品です。

このページはレビュー記事になっています
ストーリーや名シーンのネタバレは避けるよう意識していますが、キャストの紹介等で少し触れてしまう所があります。

韓ドラ トンイとは?

2010年3月22日から2010年10月12日までMBCで放送。全60話のドラマです。

身分の低い少女が、数々の困難を乗り越え王の側室となり、やがて歴史に名を残す存在へと成長していく感動の歴史ドラマ。
知恵と正義感で陰謀渦巻く宮廷を生き抜く彼女の姿に心を打たれる。
政治の駆け引き、親子の絆、愛の行方など、濃密な人間ドラマが魅力。
泣いて笑って応援したくなる、温かさに満ちた物語。

トンイのキャスト

役名(役柄)出演者名役柄の説明
トンイ(淑嬪崔氏)ハン・ヒョジュ正義感が強く、無実の罪で殺害された父と兄の無罪を証明するため、身分を隠して宮廷に入る
粛宗(スクチョン)チ・ジニ朝鮮王朝第19代王。党派争いに悩まされながらも、トンイを寵愛し支える。
チャン・ヒビン(オクチョン)イ・ソヨン粛宗の側室から王妃となり、後に第20代王景宗の母となる。
チャ・チョンスペ・スビントンイの幼なじみで、彼女を陰ながら支える護衛官。
ソ・ヨンギチョン・ジニョン捕盗庁(ポドチョン)の従事官。トンイの才能を見出し、彼女を支援する。
オ・テソクチョン・ドンファン南人派の重臣で、権力を握るために策謀を巡らす。
オ・ユンチェ・チョロオ・テソクの弟で、彼の計画を補佐する。
仁顕(イニョン)王妃パク・ハソン粛宗の正室で、穏やかで慈悲深い性格。
仁元(インウォン)王妃オ・ヨンソ粛宗の後継王妃で、英祖の継母。
チャン・ヒジェキム・ユソクチャン・ヒビンの弟で、姉の地位を守るために暗躍する。
ファン・ジュシクイ・ヒド掌楽院の直長で、トンイの才能を評価する。
ヨンダルイ・グァンス宮廷の下働きで、トンイの友人。
チョン尚宮キム・ヘソン宮廷の女官で、トンイの成長を見守る。
チェ・ヒョウォンチョン・ホジントンイの父で、無実の罪で処刑される。
トンイの少女時代キム・ユジョン幼少期のトンイを演じる。

トンイ 解説と感想

韓国時代劇ドラマ『トンイ』は視聴率は最高35.6%を記録し、韓国時代劇ブームを牽引した名作として知られています。

観る者の心をじんわりと温めてくれる作品です。
歴史上の人物をモデルにしていながらも、物語はとても人間味があり、重厚な政治の駆け引きと、庶民目線の心の成長が美しく描かれています。

舞台は朝鮮王朝時代。
身分制度が厳しい時代の中で、主人公トンイが困難に立ち向かい、少しずつ自分の道を切り開いていく姿に、多くの人が共感を覚えるのですね。

この作品の魅力は、なんといっても主人公トンイの成長物語。貧しい身分から始まりながらも、持ち前の聡明さと誠実さで、少しずつ運命を切り開いていく彼女の姿には、見る人が共感し、勇気をもらえます。
勧善懲悪の展開に加え、笑いあり涙ありのストーリー展開が心を掴みます。

時代劇にありがちなドロドロとした争いや復讐劇というよりも、人と人との信頼や正義がテーマになっているのも好印象です。
もちろん、宮廷内の権力争いなども描かれていますが、陰湿さよりも登場人物たちの信念や友情に焦点が当たっており、幅広い世代が安心して楽しめる内容に思います。

全60話と少し長めの作品ではありますが、ストーリー展開がテンポよく、ひとつひとつのエピソードに意味が込められているため、飽きることなく最後まで見続けられるのもポイントです。

1か所、とてもとても汚いシーン。
その後何話も頭から離れない 。
いらないシーンがありますが^^ 

そして、トンイ役のユジョンちゃんは、子役というより、すでに大女優。
名演技が見どころ。

ユジュンちゃんのトンイからハン・ヒョジュさんのトンイの変わっても違和感なく主役の成長に思えた所も良かったです。

トンイ 韓国での評判

ヒロイン演技の好評価:ハン・ヒョジュの熱演
主演のハン・ヒョジュは、当時若手ながらもトンイという難しい役どころを見事に演じ切り、「新しい国民的女優」として大きな注目を集めた。
明るく素直な性格と芯の強さを併せ持つキャラクター像に共感。


家族で安心して見られる「正統派時代劇」
韓国の時代劇の中でも、暴力や過度な愛憎劇が少ない作品で、家族みんなで楽しめる良質ドラマとの評価。
「安心して見られる」と好意的。


イ・ビョンフン監督の信頼感
名監督イ・ビョンフンの作品であるため、放送前から高い期待。
ストーリー構成や人物描写の丁寧さは、さすがベテランの技。


史実との融合が巧み
実在した人物をベースにしながらも、フィクション要素を加えることで感情移入しやすいストーリーなっている。
トンイをきっかけに歴史に興味を持った。


韓国国内での高視聴率と国民的ドラマ化
週明けになると「トンイを見た?」が挨拶代わりになった
時代劇離れと言われていた若者層も取り込むことに成功した。

あとがき

トンイが韓国で放送されたのは2010年。
日本でも同年に有料衛星放送があり、地上波でも2013年に吹き替えで放送がありました。
私が見たのは、それよりずっとずっと後で、次見る韓国ドラマを探す時に、よく目にするタイトルでした。
目にし過ぎた為にスルーしていたんですね。
その間に子役だったキム・ユジョンちゃんがユジョンさんへと綺麗に成長していました。

もっと早く視ていたら、ユジョンさんの成長もリアルに見られたのにと残念に思いました。

韓国ドラマ初心者の方にも、自信をもっておすすめできる作品です。

私はHuluで視聴しました。
今も配信しています。
アマゾンプライムは、+料金がかかりますが配信しています